大学病院の看護師から一般企業に転職した私の体験談(後編)

仕事

こんにちは、リリーです。

前編中編では看護師の転職先についてや転職に際しての準備内容についてお伝えしました。

後編では、看護師経験から培った強みの自己分析や私の転職活動について等を説明させていただきます。

このブログから分かること
  • 看護師として働いて得たもの、自分の強みが知りたい
  • 一般企業への転職活動について具体的に教えて欲しい
  • 転職して良かったことと後悔していることがあれば知りたい

看護師経験から培った強み

私が考える看護師経験で培った強みは以下の5点です。

  • 責任感
  • 臨機応変な対応力
  • コミュニケーション能力
  • 体力
  • マルチタスク力

働いている時は当たり前のことと思っていましたが、転職してからも生かされる能力が多々ありました。

エントリーシートの自己PRや面接で聞かれる内容には今までの職歴の内容が必須の為、ご自身の経験と照らし合わせて参考にしてみてください。

責任感

看護師は患者さんに体や命を預かる仕事であり、内服薬や点滴の管理、些細な変化への気付きの有無は命に関わる場合もあります。

その為、医療現場においては些細なミスも冒さぬよう1つ1つの作業を丁寧に、また他者と相互確認するなどして業務にあたります

問題が発生した時に詳細を辿れるよう、誰が何の業務を遂行したのか分かるようになっています。

その為、皆自分の行動や言動に責任を持ち、仕事に取り組んでいます。

責任感を持って業務を遂行することは、他の職種においても大きな強みとなります

臨機応変な対応力

看護師の仕事はある程度のルーティンワークはあるものの、患者さんの急変などイレギュラーな事態にいつ遭遇するかは誰も分かりません。

その為、普段から考え得るリスクや状況を念頭に置き、シュミレーションや話し合いをするなど準備をしておくことで、いつ何が起きても対応できるように心掛けています

患者さんの命は1分1秒を争う可能性もある為、予期せぬことが起こる度にアタフタしている訳にはいきませんよね。

経験を積めば積むほど、予期せぬ事態が起きた際にも、冷静的確に判断し行動できる力を養っていきます

コミュニケーション能力

日々業務にあたるにおいて、看護師や医師など医療従事者との連携はもちろん、患者さんや御家族との円滑なコミュニケーションも不可欠な要素の1つです。

コミュニケーションのミスが認識の違いを生み、医療事故とまでいかなくともインシデント(ヒヤリ・ハット)に繋がる可能性は大いにあります。

また、患者さんや御家族の話に耳を傾け、共感的態度を示し相手を理解しようとすることも大事なコミュニケーションの1つです。

その為、自分の伝えたいことを正確に相手に伝える力、また相手の考えを理解しようとする能力には長けていると言えます

体力

昼夜関係のない不規則な仕事の上、患者さんを抱えて介助するなど看護師は肉体労働と言っても過言ではありません。

(なぜか夜勤明けにランチ行けちゃうくらい元気な人が多いです!)

日頃から体を鍛えたり、食生活も健康に気を遣う方が多かった印象があります。

看護師で鍛えられた体力やタフさはどんな仕事にも必ず役立つ能力だと考えます

マルチタスク力

通常の病棟ですと、日中は10人弱の患者さんを、夜間はその倍近くの患者さんをケアを担当します。

Aさんは10時に検査室に連れて行って、Bさんは10時半から点滴開始で、Cさんは11時に退院予定、Aさんのお迎えに呼ばれた‥‥え、手が足りない!ってしょっちゅう思っていました。

その為、毎日勤務前に担当患者さんのスケジュールを書き出し、優先順位を考えながらパズルのように予定を組み立てた上で働いていました。もちろん、予定通りにいくことばかりではないですが。。

タスク管理や優先順位を考えて働くことは、転職してからもかなり役立ちましたし、家事や育児においても自然と生かせています

効率良くかつ円滑に業務をこなす能力はどんな仕事にも繋がると思います。

私の転職活動

活動期間

転職を決意して就職試験を受け、合否が分かるまでの期間は約半年でした。

転職を決めてから2–3ヶ月後に求人が出始めたのでまずはエントリーシートを作成し送付、その後は1次面接、2次面接、3次面接‥と続きました。

急に1週間後に2次面接、なんてこともあったので、予め所属する部署の看護師長さんに転職活動の旨を報告し、何度か勤務を調整してもらうこともありました。

私たちの部署は同期など近しい年次であれば勤務を交換することができたので、その点はとても有難かったです。

活動内容

以下のように取り組みました。

●転職を決意したと同時にその業界や企業について徹底的に分析し、必要と感じた資格(私の場合はTOEIC)の勉強を始め試験を予約。

●2–3ヶ月後に募集が出た数社に応募、エントリーシートを書く。

試験の日程が被っていないか確認、SPIを受ける。

●本を購入し、面接対策を始める。一般教養の筆記試験がある企業もあったのでその対策も行う。

面接は家族や友人に試験官役をしてもらいシュミレーションしたり、動画撮影し改善点を探る。

話す内容だけでなく、姿勢や会話の癖などにも注意する。

結果

受けた順に並べてみました。

A社は条件等が合わず希望していなかったのですが、エントリーシートの練習の意味も込めて応募しました。

B、C、D社はほぼ同時期に募集がかかったので、働きながらの面接の準備や日程調整が大変でした。

私の転職活動の結果
  • A社→書類選考は合格したが、1次面接辞退
  • B社→最終面接で不合格
  • C社→合格
  • D社→合格

まとめ

転職して良かったこと

新たな世界や人達と出会うことができ、また世の中のことが少し分かるようになった

→医療現場にいると医療には詳しくなれるものの、社会情勢や経済についてはあまりわかっていませんでした(←私の場合)

全く違う業種に就くことで、また企業という病院とは異なる形態に所属することで、社会人になってからも分かっていなかった多くのことを学びました。

看護師経験で培ったことを多く活かすこともできましたが、と同時に今までのルールや常識では通用しないこともあることを学びました。

転職して後悔したこと

今のところ、ありません!

→ですが長い人生、何があるか分からないし、もしいつか看護師に戻りたいと思うこともあるかもしれない‥‥と思い、調べてみました。

東京都の場合、看護協会が運営する無料の復職支援研修なるものがありました。

ブランクが長く、知識や技術に不安のある人に向けた研修で、1–7日のコースがありました。

研修を受講するにあたり幾つか条件はあるようですが、このようなサービスを知っておくと少し安心しますよね。

前中後編と長きに渡り、看護師から企業への転職についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

看護師時代に得たことは、知識や技術面でなく思考や能力の面において、生かせていると感じています。

転職を考えている方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました☆

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