大学病院の看護師から一般企業に転職した私の体験談(前編)

仕事

こんにちは、リリーです。

コロナに見舞われた昨今、誰しもが多少なりとも何かしらの生活の変化を受けたかと思います。今の仕事に未来はあるのか、今後どうやって生きていくべきなのか。。など、コロナが流行する前までは特に考えたこともなかった問題に直面していらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

医療現場においても、毎日患者さんと1番身近に接する看護師は特に肉体的・精神的負担が増し、離職率も更に上がっていると言われています。

今回は約8年前に私が看護師から一般企業に転職した経験談を書かせて頂きますが、決して転職をお薦めしたり後押しする内容ではありません。あくまで体験談の1つとしてお読みいただけたら幸いです。

看護師からの転職で悩んでいる方に向けて・・・
  • 転職先ってどんな選択肢があるの?
  • 一般企業への転職って具体的に何をすれば良いの?
  • 看護師経験で培った強みって何だろう?

私の経歴

私は某国立大学の看護学部を卒業後、都内の大学病院に就職しました。大学病院では、主に急性期病棟をいくつか経験しました。

3年程働いた後、医療とは無関係の業種である都内の一般企業に転職し今に至ります。

看護師の転職について

離職率が高い理由

私が考える理由は下記の3つです。

  • 国家資格を保有している
  • 貯蓄がある人が多い
  • 肉体的・精神的にきつい

国家資格を保有している

看護師は国家資格保有者であり、常に人材不足の業種なので、いつでもどこでも就職できる職業と言われています。

万が一転職や離職した後にまた看護師をしたいと思えば戻れるので、再就職への不安が少ないことが考えられます。

貯蓄がある人が多い

働く病院にもよりますが、看護師は基本給に加えて夜勤手当や休日手当などの+αの手当がある為、新卒でもそこそこのお給料がいただけます

私のいた大学病院では、借り上げのマンションに格安で住むことができたり、また自分で家を借りる場合でもそれなりの家賃補助が出ていました。

私は違いますが、2−3年でかなりの貯蓄をしている同期も数多くいましたし、サラリーマンのご主人より稼いでる先輩方もいらっしゃいました。

なので、後先考えずにとりあえず辞めてもしばらく生活できるわ、なんて同僚も多かったです。

肉体的・精神的にきつい

どんな業種でも辛いことは沢山あると思いますが、私の働いていた病院での新卒3年未満の看護師の離職率はかなり高く、1年で全員辞めてしまった、なんて病棟もありました。

不規則な勤務に多忙すぎる業務、ヒューマンエラーが事故(インシデント)になる可能性もある緊張感、また女性が多い職場ならではの人間関係の悩みなど。。ストレスは多い職種ではあると感じていました。

人気の転職先(私調べ)

あくまで私の周囲の方々の転職先の統計ですので、ご参考までに。。

  • 産業保健師
  • 保健師・養護教諭
  • 語学留学
  • ボランティア
  • 医薬系・医療系企業
  • 一般企業

産業保健師

病院での勤務に比べると夜勤がない為、結婚や出産後に企業内の産業保健師に転職する方が多かったです。企業内に産業保健師を抱えているとなるとそれなりの大企業ですので、福利厚生もしっかりしているイメージがあります。

保健師・養護教諭

大学にもよりますが、卒業時に看護師の国家試験と同時に保健師の国家試験も受験する場合が多いです。

元々保健師希望で、でも役所や学校の保健師は狭き門の為新卒では希望叶わず、再挑戦して転職する方も多かったです。

企業内保健師の志望動機と同様、ライフスタイルに合わせた働き方を希望して転職される方もいらっしゃいました。

語学留学

私の周りでは新卒5年未満の離職理由としてかなり多かったです。

貯蓄があり、帰国後のことはその時考える!と言って1–3年の長期留学される方ばかりでした。

アメリカ、カナダ、オーストラリアなど留学先は様々でしたが、培った英語力や経験を生かし、帰国後は看護師以外の道に進む方も多かったです。

ボランティア

国内外の医療系ボランティアだけでなく、青年海外協力隊として発展途上国で活動する方も数名いらっしゃいました。

医薬系・医療系企業

看護師としての経験を生かし、MR(医薬情報担当者)や医療機器のメーカーに転職する方もいらっしゃいました。

自身が働いていた科の専門性を生かしたり、外資系メーカーの場合は英語力を問われるようでした。

一般企業

知り合いには1人もいませんでしたが、転職した企業内で元看護師の方はいらっしゃいました。

私が転職を選んだ理由

そもそも・・・

元々私は看護師にすごくなりたくてなった!というタイプではありませんでした

高校で理系を選択していたことや、医療に関心はあるし国家資格あると将来安泰かな、という安易な考えの元、大学の学部を決めたくちです。

ですので、学生時代の講義もあまり興味は持てず。。ただ、大学3年生から始まる病院実習で、看護師の大変さを学ぶと同時にやりがいや魅力を感じ始め、そのまま就職することを決めました

経験年数が増えるにつれて・・・

どの職業でも言えることですが、年次が上がるにつれて役割や責任が増えていきますよね。

大学病院の場合は、後輩の教育担当はもちろん、その他看護研究(論文書いたり、学会参加したり…)や院内のプロジェクトの委員になったり等、通常の看護業務外の仕事も増えてきました

そのような立場になった時、同期や身近な先輩後輩と自分との間にやる気や仕事への熱量の違いがあることに気付き始めました

当時は20代半ばでしたが、本屋に行って四季報で色々調べたり、ネットで情報を得たりしながら、「本当に自分のしたい職業は何か」を模索するようになりました。

自分の本当にやりたいことを熟考してみた結果

新しいことを始めるって勇気がいりますよね。

大学の講義は2年生からほぼ医療分野でしたし、看護師という専門職に就いていると、正直その他の分野や職業のことって中々分からないのです。

このまま安泰だけど自分の熱意の少なさに目を背けながら看護師を続けるべきか、それとも新たな分野に挑戦してみるか。

1ヶ月程色々と模索しながら悩み続けました。

そこで、高校時代に看護師以外で気になっていた分野に再び興味を持ち始め、自分なりに調べた結果、挑戦してみることにしたのです。

看護師とは全く異なる職種、しかも就活生人気ランキングでは割と上位の人気の職業。

就職活動さえまともにしたことのない私、エントリーシートって履歴書と何が違うの?SPIって何?TOEIC?受けたこともない。。

無謀すぎる私の挑戦が始まろうとしていました。。

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